松脂

2012年10月25日

 

松脂(まつやに、しょうし、英語 pine resin)は、マツ属の木から分泌される天然樹脂のこと。

用途
松脂から精製、加工される各種製品は、主にインキ用樹脂、合成ゴム用乳化剤、製紙用サイズ剤(にじみ止め)、接着・粘着剤、香料、食品添加物に使用されている。

応用例
シャボン玉原液の材料
粘りがあるため、割れにくいシャボン玉が出来る。

和弓の製造や手入れの材料
適度な硬さと粘りが接着剤や構造材として適している。

擦弦楽器の弓の塗布剤
固形化した松脂またはロジンを塗布することで摩擦係数が大きくなり音が出やすくなる。

滑り止め
手などの滑り止めに用いる。固形の状態では野球のロジンバッグ、ハンドボールを握りやすくする滑り止め。
バレエのトウシューズの滑り止め。、ボクシングのリングシューズの滑り止め。

香料
テレビン油の形で香水の成分の一つとしても用いる。また、ギリシャのレッチーナ(Retsina)は松脂を香料として加えたフレーバード・ワインの一種である。
フランスには松脂の香りのキャンディーもある。松脂や松葉エキスを含む禁煙キャンディーもある。

食品
ロジンを加工したチューインガムベースが使用されている。

薬品
膏薬、プラスターの粘着成分にする。また、かつては咳止めの薬として用いられていた。

Posted by pineworld